道徳的ジレンマ(トロッコ問題)を考えてみる

道徳的ジレンマ(トロッコ問題)を考えてみる107266

【ケース1】
トロッコが暴走して、作業員の方に向かっている。
このままでは5人に衝突してしまう。

別の進路に切り替えれば、5人の命は助かる。
しかし、別の作業員1人に衝突してしまう。

進路を切り替えるのは正しいか?

※法的な責任は問われないものとする。あくまでも道徳的に「許されるか」「許されないか」で判断してください。

道徳的ジレンマ

このケースでは、多くの人が進路を切り替えるのは正しいと答えます。

5人の命を助けるためには、一人を犠牲にすることはやむ得ないと考え、道徳的にも受け入れやすいようです。

しかし、次のようなケースでは答えが一変するようです。

【ケース2】
トロッコが暴走して、作業員の方に向かっている。
このままでは5人に衝突してしまう。

あなたの隣にいる太った男を突き落してトロッコに衝突させれば、進路が変わり5人の命は助かる。

男を突き落すのは正しいか?

なぜ答えが食い違うのか

この問題は倫理学者によって考案されたようですが、学者っていうのは恐ろしいこと考えつきますね・・・

突き落すのが「太った男」というのも、何かしらの意図があるのかな?
悪魔じみてますが、興味深い問題だったので記事にしました。

僕だったら、やっぱりケース2は許されない!って思っちゃいますねえ。

罪に問われるかとかいう問題じゃなく、いくら5人の命を助けるためとはいえ、男を突き落すっていうのは倫理に反するだろうと。

でも、どちらも5人を助けるために一人を犠牲にする、という点では変わらないんですよね。
状況というか、表現に大きな違いがあるだけで。

直接的な意図と行動

この問題では、直接的に意図をもって行動を起こしたかどうか、というのが大事なポイントのようです。

ケース1では、直接的な行為は「進路の切り替え」と考えることができます。
その結果、一人の作業員が犠牲になってしまったと。

しかしケース2では、「男を突き落す」という行為が、道徳に反すると考えられます。

ふつうの裁判でも、故意か過失かによって罪の重さが変わるので、意図的か意図的じゃないかという点が、重要な問題なのでしょうね。

正しき答えはない問題

もちろん、トロッコ問題のようなことは現実的には起こりえませんが、似たようなことならあるかもしれません。

たとえば、命をお金に置き換えてみたり。
B社を犠牲にすれば、他の5社が倒産せずにすむ、とかね。これなら抵抗なくできそうだけど。

哲学者でもない限り。いや、哲学者でも答えは出そうにないけど。
日ごろから、こういった問題を意識して取り組む姿勢が大切だと感じました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。