コンコルド効果とサンクコスト(埋没費用)の過大視

コンコルド効果とサンクコスト(埋没費用)の過大視042482

「今さらあとに引けるか~!!」

今まで投資したぶんが惜しくて、回収できる見込みはほとんどないのに止められないこと。
これを「コンコルドの誤謬」あるいは「サンクコストの過大視」といいます。

典型的なギャンブルの破滅パターンですね。
ただ、ギャンブルは稀に一発逆転があるから恐ろしい・・・

コンコルドの誤謬とは?

1970年代後半、イギリスとフランスによって行われた、一大国家プロジェクト。

イギリスとフランスの共同開発による、超音速旅客機「コンコルド」は、開発の途中で、たとえ完成しても採算が取れないことが予測された。

しかし、それまでに投資した金額があまりにも大きかったため、開発を中止することはできなかった。

結局、コンコルドは完成したが、赤字はさらに膨らんでしまった。



合理的に考えれば、開発を中止した方が将来の利益に繋がる。
でも、これだけ投資したコンコルドを、今さらスクラップにすることはできないしたくないと考えてしまう。

この出来事から、過去の投資が将来の行動に影響を与えることを、コンコルドの誤謬やコンコルドの誤り、コンコルドの錯誤などと呼ぶようになりました。

サンクコストの過大視

コンコルド効果と同じ意味です。
投資したコスト(費用)が大きいと、損失回避の傾向から、非合理的な選択をしてしまうこと。

コストはお金だけとは限りません。
ある意味ではお金よりも貴重な「時間」もそうですね。

「これだけ頑張ったんだからんだから、今さら止められるか」

確かに、一時的に後悔を軽減してくれる、という意味ではこの考え方も一理あります。
全力を尽くして最後までやり遂げた行為は、後悔の感情を和らげてくれるからです。

「初志貫徹」のように、一度決めたことは最後までやり遂げることが美学ともされてますしね。

しかし、明らかに見込みがない場合は、そこで断念すること。勇気ある撤退もときには必要です。

サンクコストの呪縛から逃れるには

こんなケースを考えてみてください。

明日は楽しみにしていた旅行。
しかし、残念ながら記録的な大雪が降るらしい。

旅館のキャンセルは不可。
それなりの金額だったのに・・・

さて、どうしますか?


この場合、ほとんどの人は旅行に行くと答えるようです。
当日は大雪で何もできないのにもかかわらず・・・

これもつぎ込んだ費用が惜しくて、誤った判断をしてしまう典型的な例です。

家でゆっくりしていた方が遥かにいいのに、宿泊費用が惜しくて無理やり出かけてしまう。
気持ちはわからなくもないですが。

この場合、こんなふうに考えてみてはどうでしょう。

まだ旅館の予約を取っていなかったとしたら、今から旅館を予約しますか?

答えはNoのはずです。
わざわざ雪のなか、好き好んで旅行に行く人はいません。

逆に、お金をもらってでも行きたいない、という人ならいるかもしれませんね。

払ってしまったお金(損失)にクヨクヨ悩むのではなく、今後の利益に目を向けて考えるようにしましょう。

株で塩漬けを止めるには

損失の出ている株をほったらかしにしてしまう。
いわゆる「塩漬け」をしてしまうのも、サンクコストの呪縛によるものが大きいでしょう。

「ここまで持っていたんだから、今さら売れるか!」
といって、自分の買い値に戻った瞬間、すぐに売却する投資家は多いです。

買い値まで戻れば、まだいいですけどね。
戻らなかった場合は永遠に塩漬けです。

保有している株が今後、値上がりする見込みが低いのであれば、その株を売却してしまった方がいいのに。

もちろん、株式の場合はその後の動向がわからない、ということが判断をさらに狂わせるのですが。

ただ、塩漬けにしてしまうくらいなら、そのぶんを他の株式に回した方がよほどいい結果が出ると思いますけどね。

先ほどと同様に、塩漬けをしてしまう癖のある方は、こんなふうに考えてみてください。

もし、この株を保有していなかったら、今この株を買う価値はありそうか?

Yesならそのまま保有すべきだし、Noならすぐに売却するべきです。

今までに費やしたコストを考えるよりも、現時点でこの株は買うだけの価値があるかどうか?
それが一番大事なことなのですから。

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